両丹日日新聞より転載写真 登録有形文化財「芦田邸」福知山
   ※両丹日日新聞(2000.10/21発行)より転載

「赤松普請」芦田家住宅
国の登録有形文化財に
  旧城下町の象徴的な建物

国の文化財保護審議会は20日、赤松をふんだんに使って建てられた福知山市下柳町、芦田家住宅(旧片岡家別荘)を 国の登録有形文化財として答申した。 近く官報に登録され、登録証が交付される。 市内では去年、同市内記五丁目の惇明小学校本館に続き2件目の登録となる。
 芦田家住宅は、銀行の頭取などを務め、近代福知山の経済基盤を築いた実業家の片岡久兵衛氏が 1926年(大正15年)に静養と迎賓、子息の宿舎などを兼ねて建てた。 由良川沿いの堤防上に建つ桟瓦(さんがわら)ぶき入り母屋造りの木造3階建て。 堤防上の道路に沿って門扉を構えているため、2階が玄関になっている。
 建物は「赤松普請」と呼ばれ、赤松の産地の丹後・伊根から取り寄せた最高級材を天井、廊下などいたる所に使っている。 一階は物置や作業場、ふろなどがあり、建物の東側は堤防の擁壁に沿って柱が取りつけてある。 生活空間となっている2階は主に土間で構成。 台所やトイレ、洗面所のほか、3室の座敷を設けている。 3階は大小四室の座敷があり、東側に張り出す10畳の主座敷は北側に間口の広い床の間を設置。 中央には松の根を使った床柱を構え、床板も松の板一枚張りに。 このほか4畳半の小座敷は茶室として利用している。
 また3階は、雄大な由良川を眺望出来るよう、東側(川側)には壁を一切設けず、ガラス戸にしているのも特徴の一つ。 由良川とのかかわりが深く、福知山の旧城下町の景観を引き締める象徴的な建物となっている。
 現在の家主は芦田英夫さん(74)で、68年に購入。 約10年間、旅館として営業し、その間、歌手のザ・ピーナッツや作曲家の中村八大氏、市出身の画家佐藤太清氏らが訪れた。 現在は、自宅として妻の和子さん(62)と2人暮らし。 芦田さんは「残念ながら自宅は非公開ですが、 質のいい木がかもしだす温かみのある空間をこれからも大切にしていきたい」と話している。



お茶室 主座敷

11月19日、非公開の芦田邸を見学できる機会に恵まれました〜♪
三階にて、約一時間をかけて芦田氏に各お座敷の説明を聞かせていただきました。
上記の記事でも紹介されていますが、
「赤松」をこんなに贅沢に使った建築物は他に類をみないそうです。
そして使用されている赤松材ですが、節の一切ないもののみ使用、柱や欄干等この長さで一本使用
この「こだわり」贅沢な使い方では伊根産の赤松だけでは足りなかったようです。
床の間に「麻」が貼ってあるお座敷もあるのですが、当時「麻」は高価な輸入物だったそうです。
お茶室
 天井は松の内皮で細工貼りしてあり、床の間の天井は松の表皮が貼られています。
 床柱は「楓」を皮を剥かない状態で使用
欄間は当時宮大工の名工が作成されたもの(銘入り)
襖、金箔も使われているけどおとなしい日本画に見えたのですが。。。
芦田氏が「真っ暗にして蝋燭を一本立てると絵が浮かび上がって日中とは違う趣になります!」とおっしゃっていました。
お話を聞けば聞くほど、当時の片岡久兵衛氏の財力と片岡久兵衛氏の「遊び心」が隅々にまで活かされている事を知り圧巻!!でした。
企画していただいた、京都府北部地域情報連絡会・スタッフの皆様に感謝。。。

 デジカメのバッテリーをチェックしてから持ち出さなかった事を後悔(T.T)
 二枚しか撮影出来ませんでした。。。